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2021年 12月17日講義

㈱ビジネスリファイン 代表取締役社長

大野 祐子  氏

いつもお世話になっている皆様へ

経営者の片鱗は、幼少期の食卓から

 大野さんは、まだ、女性の起業が多くない1990年の12月に30歳で創業された。彼女は、6人兄弟の5番目で、彼女以外はすべて大学まで進学されたとのことであったが、今回、初めて、子供時代の話を聞いてとても面白かった。私も7人兄弟の6番目だが、大学まで行ったのは私だけだったので、ちょうど逆の立場だと思った。

 大人数の子供がいると、洋服はお下がり、食事も生存競争の様相を呈するというのもとても懐かしい思い出だなあと感心しながら話を聞いていた。経営者の片鱗を見せたのが、食事の采配を振るっていたことで、それをやらないと年齢的な弱者の大野さんのところには食事が回ってこないことからだという説明を聞いて納得した。確かに、大家族の食事は、全員の分を取り分けるのではなく、どんと料理をおき自由競争に任せておけば、それを年長者からとると自分のところには十分な食べ物が回ってこないという切実な問題が発生する。

 それをルールを決めみんなで取り分けることを仕切っておられたという話を聞いて、「完全」競争は最適な配分「パレート最適」を実現するという経済学の基本原理を実践されていたことに驚いた。経済学の教科書では、パレート最適は、最後に出てくるもので、普通に、経済学を学んでいるとそこまで行かないことが多く、ほとんどの経済学部の学生はそこまで行き着かない。それを大野さんは、大学に行かないで、そこまで行き着いているということに非凡さを感じるし、この経験が将来、経営者としての資質を醸成して行く上で重要な役割を果たしていたのだろうと感じた。

目の付け所に独自性を発揮

 大野さんは大学に進学せず、独自の才能でテレビ局に就職したものの、それでは満足されなかった。人材派遣ビジネスに興味を感じ、南部靖之さん「パソナ創業者」に出会い、そのビジネスモデルを学び、独立されたことになる。現在、パソナは竹中平蔵氏を取締役会長として抱え、日本の人材派遣ビジネスのルールメーカーとしての役割を果たし強大な影響力を持っている。南部さんは、10何年前には、ベンチャー起業論の講師として何年か教壇にたってもらっていたことを思い出した。

 大野さんは、独立時にも天才性を発揮された。起業して、福岡市内で営業しても、前職の領域と競合することになり、よくないと考え、前職と重ならない郡部から始め、北九州のナショナルカンパニーに進出されて、独自の実績を作ってから、福岡市内に進出してこられた。その時は、財界活動にも積極的で目の付け所にとても独自性を発揮されており、会社が30年以上継続していることにとても納得した。

人間としての生き方を提案

 彼女は30年前に企業理念を「個の確立」を上げ、女性の社会進出をテーマに活動されたきたが、実際に行われてきた活動は「女性の」問題に限定しない人間としての生き方を提案してこられたところに私は大きな魅力を感じた。今回のテーマは「つよく・やさしく・美しく」であったが、日本の伝統である茶道を中心にお話された。茶道で使う座布団はしつけ糸で綿が固まらないように固定されているが、このしつけは躾と身を美しくするとあり、これは女性に限定した話ではない。茶の湯では自分の前に扇子をおき、これを結界と呼ぶ。これはあなたと私の区切りであり、境界でもある。私はあなたの領域を侵しません。超えてはならない一線、相手に対する敬いの態度、優しさ、思いやりの象徴であるとのことだった。彼女は茶の湯で精神的な芯を鍛えるとともに、肉体的なトレーニングも忘れず、毎年、ホノルルマラソンに参加したり、トレーニングジムにも通い、筋力も鍛えておられ、心身のバランスを保つことにも心配りをされている。とても大きな学びの日であった。

 来週は今年最後の講義で、講師は九州朝日放送の常務取締役の森君夫さんです。

森さんは、今年からインターンシップ先になってくださり、先週の土曜日に行われたビジネスプランコンテストにも参加してくださいました。

ZOOM ID:7176563939

Pass:717656

で、10時40分から14時半までやっておりますので、直前ですが、御覧ください。

 

ビジネスプランコンテストの様子をYouTubeでご覧いただけます。

ビジネスプランコンテストは、これまでのコンテストの中で、最高にレベルが高かったように私は感じていますが、参加した人の多くが感嘆の声を上げていました。自分の目で確認したい方は

https://www.youtube.com/watch?v=Jp_qn-CXbBc

を御覧ください。まだ、編集が完了していないため、見づらい点はご容赦ください。

 ところで、明日の朝、NHK総合テレビのおはよう日本の中で、レウォンくんが取り上げられます。小学校の4年生のときに、先生から出された算数の問題を先生とは違うやり方で解答したレウォンくんに先生のやり方で解きなさいと怒られ、それをきっかけに体調不良になり、不登校になりました。不登校が年間20万人と問題になる中、レウォン君を取り上げるのですが、本人は名前を出していいと言っても、教育委員会からの指示で、本名が出せなくなり、悩んだ末なんと私の名前で出てくる可能性があります。

私もNHK総合テレビで名前「まさひろ」だけ全国デビューの予定です。12月22日朝、7時から7時45分の間に出てくると思いますので、見れる人は見てください。