ベンチャー起業論サポーター
平田 淳二氏
joyent!代表
あの頃ならではの、めぐりあい。
ダイナミック、アカデミック、パンデミック。
大胆かつ学術的なこの講義が、伝播すると嬉しいな。そんな気持ちの参加4回目生、記念誌に気持ちを刻みます。出会いの思い出と、ハマった理由とともに。
M&Aって言葉、30年前に大学で習いました。
自分には「カンケーナイね」って思ってんですよ、当時は。あぶない刑事世代だし。でも働き出して10年程すると、身の回りで、それはいくつも起こりました。取引先しかり、知り合いしかり、身内しかり。大学で聴いた未来になったんです。
それは情報社会という言葉も同じ。マッキントッシュとか呼んでたあの頃の、僕の脳ミソは処理が追いつきませんでしたが、200年に一度の革命として、その通りの未来になってるんですね。これも。
未来予想図はどっち派だなんて言っていた若造、どっちも目の当たりにするのでした。
で3年前の、2020年1月7日、西日本新聞。
事業継承を研究しているという大学生の記事が、僕の目を捉えます。
広告という仕事柄、街の活性化や商店の再興みたいな話も多く、それを産学官連携でってな流行りを、遠見に眺めてたからか、チャンスがあれば、自分も一役買えたら嬉しいなという気持ち、目盛り一杯だったのでしょう。居ても立っても居られなくなって。
理屈よりも感情、3日後には記事のかまぼこ屋を訪ねてました。しかし、当然お店は開いてない訳ですよ。だったら、聞くしかない。すぐさま電話して、30年ぶりの大学へ足を運ぶのでした。まだ、専門家くらいしか「あの足音」に気付いてなかった時期に。
訊けば「その気があれば、何でもできる」という主旨の講義。阿比留先生と林田茉優氏、本田航太氏、黒木麻衣氏との面談、文系センター12階応接室でのあの感服は、いまでも鮮明です。
奇しくもM&A研究にも及んでいたCONプロジェクトの来んね?きっかけでしたが、お言葉に甘えて、週2回の講義に毎週参加。そしたら、それにとどまらない感嘆の連続。繰り広げられるのは、学生の、学生による、学生のための講義。決して簡単じゃないですよ。この講義(中身は言わずもがな、割愛します)は、ガチヤバい!だって、未来を創ってるんですよ、自分たちで。
夢を語ってるのではないんです、ちゃんと具体的に描いてるんです未来を。それも毎年20社くらいの、社会問題解決につながる企業課題改善として。
だから、あのcovid-19の足音に、世間がザワついた時にはもう、どんな企業より早く、いろんなことに目が向いてましたよ。むしろ、時間と場所を超えられるチェンジチャンスだと言いながら。
自分の素地を存分に活かす術の体得にもなるこの講義
座学よりよっぽどアカデミックです。発想も行動もダイナミック。本当の意味でのリアルな社会教育なんです。人間基礎力も養われますし。
正直、そこら辺の自称大人より、よっぽどスタメン張れますから。なので、このメソッド、知られれば瞬く間に広く伝播するはずです。学生も、企業も、世の中が欲している未来のヒント、その宝庫なんだもの。
30年前のそれなんかより、とても具体的な近未来。3年前の足音なんかより、世界を変える「この足跡」。目の当たりにしたら、熱に浮かされる。
とは言え、欲張り爺さんでは、昔話同様すってんころりん。正直爺さんだからこそ解る、すんごい仕組みに気が付けば、笑む&ぇえ?! 愉快な驚きの連続、華やいだ未来に変わりますよ、きっと。現に活躍するOBOGたちが、その効力を証明していますから。
情報に溺れてしまいがちなこの時代に、しっかり掴まることができる拠り所。先生のイズムと学生たちの想いを、僕なりの同時通訳で愉しんでいます。
想像できてなかったけれど、少しは上がった処理能力や知見をもって、この場所で、次代を創る一翼を担えているのだったら、あの頃の自分に自慢したいですね。