福岡工業大学 鄭 雨宗 ちょん うじょん教授
2022年5月9日取材【動画インタビュー】
気づきと学び
長年の経験をもとに大人は、学生が失敗をしないようにと早く教えてあげようとしてしまいがちです。しかし、私は、失敗も含めて学生自身が色々な経験をしながら気付いてほしいと思っている。
選択肢を増やし成長につなげる
私も答えがわからないし、また答えはたくさんある、もし答えがわかっていたとしても私は、「この先、君にこういう事が起こるかもしれないし、起こらないかもしれない、その時、先生だったらこうするかもしれない」で抑えておく。それは将来、実際に何かが起こった時の適応能力を備えるための選択肢を増やしておくという意味がある。
意思決定と責任はセットで身につける
いろんな状況の中で判断し意思決定するのは学生自身。こんな道もある、あんな道もあると多様化した選択肢の中から、何を選ぶかは大人としての彼らの責任。あの時にやっておけばよかったという後悔よりも、失敗は大いにやっていい。意思決定と責任がセットで身についていれば、失敗したとしても、やり直しがきく。
時代が変わり、学生の価値観も変わる
時代が変わり、学生の価値観も変わってきているので、私の価値観を押しつける気はない。だから、先生だったらというアドバイスになる。あくまでも判断は学生がするしかない。
説明は過ぎると説教になる
判断材料として、出来るだけ客観的な事実を説明してあげる。ただし、説明が過ぎると説教になってしまう。そうなると学生の選択肢が狭くなってしまうので、サポート側としては、二つ言いたいけれど一つに抑える。
Comments