質問/足を使い、数多くのアンケートを取るのはなぜですか? いろんな人に会える 世の中は学生に優しい これに関して僕は経験が二つあるんですよ。ひとつは僕が大学の時に就職試験でアンケートを取ろうと自分で思って、夏の暑い中ひとりで200枚とりました。その時にいろんな気づきがあり、その経験が結果的に社会に出て勤めだして役に立ったんです。 アンケートをとることによっていろんな人に会えたことで、世の中にはいろんな人がいるんだなというのと、世の中は学生には優しいんだなと、いろんなことに気づいて成長できました。50年前だから今の時代とは違うといいながら、そういうもんだとおもいます。 家電屋さんに就職して、訪問販売研修を受ける時に、その経験があったので、そんなに苦でもなかった。仕事で販売店に講習で教えてあげるのに体を使って教えられる訳ですよ。ある時、販売店の社長に「社長、とにかく店の半径150mか200mの家を回ってデータ作っておかないといけないんじゃないですか、回っとったほうがいいんじゃないですか」と言ったんですが、相手の社長はやりたがらない。そこで、自分が手伝いますからと無理やりに連れて行って、じゃあ自分が回ってきますからと30軒くらいを20~30分かけてやったところ、社長が物凄く驚いて「ああっ!これか、そしたら俺もやってみるか」って。2ヶ月後くらいにその社長から「永野さん、俺ね半径200m回ったよ」ってゼンリンの地図を壁に大きく貼ってやってました。凄いな~とおもうんだけど、もっといいのは、売り上げが上がったんですよ。こういうのが行動力ですね。あれが単なるチラシを巻くだけではあそこまで成果はでないんですよね。社長本人もそう言うし。 プロジェクト全体で動いたことで、 ハツラツと自信満々 もう一つはね、ベンチャー起業論の阿比留先生とは2007年に知り合って、それから時々、対決(コンテスト)だとかビジコンと呼ばれるビジネスプランコンテストとかに誘っていただいた。2008年のビジコンを見に行った時に、当時 “明太子のふくや”さんのプロジェクトリーダーの女の子が明太子を広めるために明太子入りのおにぎりを作ったらいいんじゃないかというのがわかりました。なんでわかったかというと福岡大学内でみんなで100枚アンケートをとりましたと発表していた。その時に隣で観ていた人と二人で「100枚ですか~違いますよね。やっぱり1000枚でしょう、いや私は1万枚だとおもいますがね」と話しをしていました。翌年、僕の経営者仲間の会社に行ってたら、その会社が、ベンチャー起業論でインターン先としてプロジェクト作ったみたいで、福大生のリーダーが来るよって来たのがたまたまその子だった。 その時に、前年のビジコンでのアンケート100枚の発表について、結構あつく語ったと僕は思う。で、彼女はわかりましたって帰った。その後開催された対決(コンテスト)を見に行ったら、彼女をリーダーとするプロジェクトが出てきた。今だにあの子の顔が忘れられないですよ、ハツラツとね自信満々で「私たちは調べるのに1260枚アンケートをとりました~!」と、会場が一瞬、ワァ~とどよめくくらいになった、もっと面白かったのは、後ろに立っているプロジェクトメンバー全員がニコニコ明るくやっているんですよ。結果的には優勝したんですよ、内容は覚えてないんですが、内容よりも波動というかそういったものが出てたなと、そのプロジェクトをもって2010年に本格的にベンチャー起業論に来ませんかとお誘いいただいた。 アンケートで数をこなしながら、 動いた分だけ人間力がつく 最初に2009年のそれがあったから、アンケートとれよということに。僕も当初はおっかなびっくりというか今よりも丁寧にやってたと思います。でもなかなか学生はアンケートを取りにいかない。2年目くらいになると、取れや!といったら少しは動くけど、なかなか取りに行かない。後で気がついたんだけど、その時はアンケートの内容をきちんと考えてって言ってたんですね。特に考えてという言葉を使ったらダメね。考えてっていったら学生は動かない、これに気がつきましたね。 3年目4年目になると、とにかくいいから数にこだわって回れよ、動けよと、例として2009年に優勝した1260枚アンケートとったプロジェクトの話しをした。それからだんだんだんだん定着して、5年目6年目になると1000枚アンケート取れって誰が言ったんだとブツブツいいながらも取ってましたがね。とった人は総体的に成績が良くなるんですよ。本当に良くなるんですよ。阿比留先生は少し気がついていますが、これはな結構みんな気がつかないですよね。自分なりに研究というか観察していくと、1000枚アンケートをとるということはプロジェクトメンバーが20人いたら、ひとり最低50枚はとらないといけない、やった学生がわかるおもうのですが、50人の人に会ううちに、いわゆる人間力が身につく。 人間力の中でも対人力が 確実に身につきます 一番最初はこわいですよ声をかけるのが、はじめはなかなか答えてくれない、少しすると要領を掴むすると、ある程度アンケートも取れだして、最後になると、話しかけたら答えてくれる。これはやってみないとわからないですよね 僕からみると、いわゆる物怖じしなくなるというか波動が出るというか、身につくなと。 そうかこれは人間力がつくぞ、人間力の中でも特に対人力が確実につくなっと確信しています。これはやった学生が一番理解してくれると思います。
具体例でさらにわかりやすい後半にづづく
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