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2022年04月15日講義

(株)chaintope 代表取締役CEO

正田 英樹氏

いつもお世話になっている皆様へ

ベンチャー起業論がスタートしました。 

毎年、初回は、ChainTope株式会社の正田英樹さんの講義です。正田さんの講義とはいうものの、ベンチャー起業論の柱は講義だけではなく、プロジェクト活動もありますので、最初の90分は、年間のガイダンスとプロジェクト紹介を行います。今年は、20のプロジェクト

準備されていますので、プロジェクト紹介を3分程度×20=60分程度行います。各プロジェクトの説明をしてくれるのは、私のゼミ生で、彼らは2月から準備をして、受け入れ先企業による企業説明会を1ヶ月程度行い、3月6日に先ほど触れた20チームのリーダー副リーダーが決まり、今回の講義に向けて準備をしてきたのです。

 講義を運営するのも、学生代表松藤君、副代表(鶴田君、菅野さん、中西さん)が中心となり、企業の管理部門に似たような組織を運営しています。講義とはいうものの、企業組織と似た管理部分と営業部門ともいうべきプロジェクト活動のリーダーや副リーダーなどの私のゼミ生が運営するのです。

学生達の力にいつもながら感動しています

 初回の講義は、最初の5分間はプレゼンが出てくるのに時間がかかったりしましたが、松藤学生代表の挨拶、菅野副代表による受講生向けにプロジェクト募集についての説明、プロジェクトリーダーや副リーダなどによるプロジェクト紹介などのコンテンツを全てこなして、12時10分の2限の講義終了から2分程度超過したとはいうものの、全ての予定をほぼ完璧にこなしました。

 最初の講義で、ここまで学生が準備して発表するのは、ほぼ奇跡に近いことではないかと学生達の力にいつもながら感動しています。社会に出てから経験するであろうような環境を学生時代にこなすこと=人生の経営者を目指した講義がスタートしたのです。

 3時間目は、最初の30分で、「学びと成長しくみデザイン研究所」の濱野彰彦さんによるtribesというベンチャー起業論の評価をサポートしてくれるITシステム(ポートフォリオ)の運用についての説明です。ベンチャー起業論の講義は、先ほど説明したように企業の管理部門と営業部門を擬似的に体験する仕組みになっており、その成績評価は通常の科目のように定期試験で評価することはできません。活動をPlanし行動Doし,振り返りCheckし、改善Actionすることを可視化する必要があります。これをコンピュータを使って行なっているのはTribesです。濱野さんはとてもわかりやすく、説明をしてくださり、ベンチャー起業論を

サポートしてくださっています。

ベンチャー起業論が目指す「自律分散システム」

 残りの1時間が初回の講師である正田さんの講義です。正田さんは、これからの社会を革命的に変化させるブロックチェーンのシステムを提供しているChaintope株式会社の社長です。正田さんとは、1998年にベンチャー起業論がスタートした時からのおつきあいになりますから、ベンチャー起業論は正田さんと共に成長してきたことになります。

 今回の正田さんの講義で驚いたのが、ブロックチェーンに関して新しい動きがあることを教えてもらいました。その台風の目となっているのが正田さんの会社でこれまで、指導してきた26歳の渡辺創太さんだそうです。渡辺さんは4月12日に自民党の機関紙「自由民主」上で河野太郎広報本部長と対談しているので、これを見て欲しいです。

https://www.jimin.jp/news/information/203264.html

 この対談の中で、渡辺創太さんは、WEB3.0という聞きなれない言葉を使っている。彼によれば、WEB3.0は、デジタル上の「フランス革命」が起こっています。元々、農耕社会があって、そこから貴族政治、王政があって、そこがフランス革命で民主主義に向かっていきましたが、Web3.0も同じことで、元々web1.0のときに、サーバーとサーバーをつないで、小さなムラ社会のようになっていました。それが、web2.0では経済合理性でGAFA※1に象徴される「絶対王政」のような状態になっています。」ということです。

 この説明を聞いていて、この概念はベンチャー起業論が目指すモノと同じだと感じました。今の企業や、大学の教育は中央集権的であるのに対して、ベンチャー起業論は、学生一人一人が主体の運営を目指しています。これは、ブロックチェーンで言うところの

DAO(Decentralized Autonomous Organization)であり、日本語でいうと「自律分散システム」になるのではないかと思っています。

ただし、まだベンチャー起業論では、評価はそれぞれのリーダーやメンバーの相互評価はしているものの、最終的に私が中央集権的に成績を出していると言う点では、まだまだ、自律分散システムにはなっていないと言う課題があります。

 

 先日の講義を聞いて、ベンチャー起業論が、WEB3.0というフランス革命にも似た活動であると実感することができて、とても嬉しい気持ちになりました。

 

 

    今度の講義は4月22日で講師は

TEDで600万回以上の再生回数を誇る植松努さんです。

植松さんのYouTubeは   https://www.youtube.com/watch?v=gBumdOWWMhYを見て下さい。

講義は10時40分から14時半(12:10分から13時までの昼食時間を除く)

教室はAB01

ZOOMで参加する人は

ID:7176563939

Pass: 717656

を見て下さい。

また、今年は4月23日土曜日に社会連携センターとの共催でロケット教室を行います。

https://twitter.com/fu_renkei

ロケット教室は100名限定でもう締め切っていますが、講義はまだ参加できるようです。ぜひ参加してもらえればと思います。福岡大学の学長も参加してくれるようです。

 

過去の備忘録は

https://shuharibt.wixsite.com/kigyouron

2022年4月20日 阿比留正弘

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