2021年 10月15日講義
トヨタカローラ博多㈱
久恒 兼孝氏
いつもお世話になっている皆様へ
100年に一度の大変革
久恒さんは今年から、ベンチャー起業論の講師をお願いしています。いま自動車業界が
100年に一度の大変革を求めれれています。2035年以降のEUにおけるガソリン車禁止、自動運転など、自動車を取り巻く環境は激変しています。トヨタ自動車の2021年の売上高は2021年3月と決算で27兆2145円で純利益は2兆2352兆円と莫大な数字です。
GDPが約500兆円であることを考えると日本経済においてトヨタが果たしている役割は
とても大きいことがわかります。冒頭に述べてような大変革を考慮すると、トヨタを取り巻く環境はトヨタ一社の問題ではなく、日本人全員にとっての問題であるように見えます。そのため、今年はトヨタ自動車のトヨタウンプロジェクトを開始させてもらいました。学生が自分の問題としてトヨタの問題を考えてほしいとの願いをこめてこのプロジェクトを開始ししました。問題が大きいので学生に解答を期待しているわけではありませんが、関連する問題について真剣に考えてほしいというのがその真意です。
解決すべき問題はいろいろありますが
久恒さんは、このような問題をMaaS(Mobility as a Service)やCASE(Connected Autonomous Shared Electric)について実にわかりやすく説明していただきました。移動手段としての車の役割や、スマホのように車のワイパーの動きを気象情報のリアルデータとして伝える仕組みの発達(CONNECTEDや、自動運転で免許返納後でも車が運転できる(Autonomous)、自分で所有しないで必要なとき、必要なだけ利用する(Shared)
そういう電気自動車が現れてくる状況です。しかし、このような社会の実現に対して問題がないわけではありません。化石燃料から太陽由来の燃料(自然エネルギー)への転換もそれほど簡単ではないかもしれません。実際、太陽光発電や風力発電は、お天気頼みで安定したエネルギー源ではありません。また電気自動車の充電も私のようにマンションで住んでいるものは、各駐車場に充電器の設置に対して住民が納得するか、もしくは国費を使うのか?水素自動車も水素スタンドの建設が間に合うのか?また水素をどうやってつくるのか?水を電気分解するとしても、その電気はどうやってつくっているのか?現在、70%以上の電力は石油や石炭で作っていることを考えると、そのようにして作った水素はカーボンフリーなのか?いろんな問題がありますが、その問題を2035年までに解消できるのか?2酸化炭素には地球の温暖化の影響があるということで日本人がノーベル賞をとられましたが、現状の対策だけで温暖化がコントロールできるのか?
解決すべき問題はいろいろありますが、私はこのような問題について学生に真剣に考えてほしいし、未来を自分たちの手でつくることに責任を持ってほしいと思っています。
次回は、神奈川県知事の黒岩 祐治氏
次回の講義は10月22日で、講師は神奈川県知事の黒岩祐治様です。黒岩さんには2005年から黒岩さんが報道2001のメインキャスター時代から毎年来て頂いていますので、16年のお付き合いになりますが、黒岩さんの話は、論旨明快で社会正義のためなら前例にこだわらないと情熱家です。県知事になられたときにはさすがに来ていただけないだろうと
思っていましたが、お忙しい時間をやりくりして毎年来ていただいています。さすがに去年はコロナ対策で、どうしても無理でしたが最後まで、ZOOMの可能性まで探ってくださいました。ことしも、さきほど、メールで、「奇跡的?に行けるようになった」との連絡を頂きました。今年は、不登校の問題を取り上げたいと思います。とても楽しみにされてありました。
興味がある人は
10時40分から14:30まで(12:10-13:00の昼食中断を含む)ZOOMで、以下のURLでみてください。
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Pass:717656
2021年10月18日 阿比留正弘