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2022年06月10日講義

(株)ことほぎ 代表取締役

白駒 妃登美 氏

いつもお世話になっている皆様へ

日本では聞いたこともなかった

日本人にまつわる賞賛の声

  6月10日は、博多の歴女白駒妃登美さんの講義でした。白駒妃登美さんは、昨年の備忘録でも書きましたが、2013年からお願いしていますので今年で10年目になります。白駒妃登美さんのすごいところは、毎回話がバージョンアップされていること、また、活躍の範囲が空間的に、社会的な立場でも大きく広がっており、人気講師として、とても忙しくされている中で、福岡大学の学生のために時間を作って下さっています。今年も例年同様、白駒さんのお話に惹き込まれてしまいました。白駒さんは、学生時代は日本人であることに誇りは持てなかったけど、CAとして、世界中を訪問する中で、世界中の人からの日本人に対する圧倒的な信頼感を実感したと言われました。というのも、日本では聞いたこともなかった日本人にまつわる賞賛の声をいろんなところで聞いたことで考えが変わったそうです。今年は、講義の中で、下記の実話を紹介してくださいました。

 

 

①トルコが日本から受けた恩義を忘れず

100年後に恩返し

1890年に和歌山県沖で座礁、沈没したトルコ軍艦エルツールル号の乗員600名が海に投げ出され、69名が救出され、地元の方々の献身的な介抱により、無事本国に送り届けられました。この後、1985年のイランイラク戦争において、イラクはイラク上空の航空機を48時間以後に無差別に撃ち落とすと宣言ししました。イラン在住の日本人の救出に協力してくれたのは、トルコのビルレル駐在特命全権大使で、日本の大使の要請に対して、「わかりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。トルコ人なら誰もが、エルツールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と答えたそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=tVT4ufsvDno

憎悪は憎悪によって止むことはなく

慈愛によって止む

スリランカの第2代大統領であったジャヤワルダナ氏が、1951年のサンフランシスコ講和会議において、セイロン(当時)の蔵相として参加し、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」と日本に対する戦時賠償請求を放棄する演説を行ったことを紹介して下さった。

https://www.youtube.com/watch?v=AyB7YGvfWEM

③ポーランドと日本を今も繋ぐ

ポーランド孤児755人救済の絆

約100年前、ロシア革命(1917年)が起こると、ポーランド人も多く、巻き込まれていました。ロシアに従属したくない人たちは、シベリアに送られ、過酷な生活を余儀なくされていました。このような人が15万から20万人に上ると言われています。このような悲惨な状況を見かねてアンナ・ビェルケヴィチ女史(42歳)が「ポーランド救済委員会」を設立します。頼みの綱は日本と、彼女は、日本の外務省に「孤児だけでも、何の罪もない子供たちだけでも、どうか助けてもらえませんか」日本政府はこの要請を受け入れ、救済の受諾表明をしました。1920年に365人の孤児と付き添いのポーランド人65人が日本に迎えられます。その後1922年にも、第2回目の救援活動を行いました。そして、特に救助に急を要する390人の孤児を保護します。今回の講義の中で、その中の孤児の一人であるアントニナ・リロさんの話や、腸チフスに感染した孤児を監護して無くなった看護師さんの話を聞きました。

https://intojapanwaraku.com/culture/98111/

 

日本はオリジナリティより改善・進化・発展

また、今回の講義の中で、私がとても納得したのは、日本人のオリジナリティはほとんどないという話でした。車もカメラもコンビニも日本で生まれたものではなく、純粋に日本で生まれたものは、和歌くらいではないかと指摘されていました。雅楽ですら、日本発ではない。これを改善改良して。日本独自のものに発展させるのは得意であることや、そこに永続的な命を吹き込むことは得意であると言われ、我が意を得たりという気持ちで聞いていました。というのも、ベンチャー起業論では、オリジナリティよりも、インターンシップ先のビジネスモデルを真似て、発展させることに存在意義を感じているからです。

過去からも、これからも永遠の命がつがっている

 講義の最後に永遠の命に触れられました。私たちの寿命は100年前後だとしても、突然生まれて、突然亡くなるものではないこと。考えてみれば、全ての人に親があり、その親にも親がいるので、計算上2の世代数乗の祖先がいることになります。世代数は100年で3世代近くなるので、1000年で30世代、2000年で60世代と繋がっています。実際計算してみるとわかりますが想像できないくらいの大きな数字となります。2の30乗は10億73741824ですから、2の60乗が天文学的な数字になるわけです。つまり、ほぼ無限の先祖の中の一人がいなくても私たちは存在しないことになる。過去からも永遠、これからも永遠の命がつがっていることに気付かされました。

次回6月17日は、(株)あなたの幸せが私の幸せ代表取締役の栗原志功さんです。

幸せってなんだろうとという単純な疑問を徹底して追求しておられる栗原さんの講義です。

6月17日10時40分から14時半(12:10分から13時までの昼食時間を除く)

教室はAB01

ZOOMで参加する人は

ID:7176563939

Pass: 717656

2022年6月8日 阿比留正弘

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