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2021年 5月14日講義

東八幡キリスト協会 牧師

奥田 知志氏

いつもお世話になっている皆様へ

経済学は社会病理学

 ベンチャー起業論とホームレス支援。なぜ、ホームレス支援がベンチャー起業論の講義にあるの?この質問はよく聞かれる。私は、ベンチャー起業論を恩師である、柴田敬先生が繰り返し言われた、経済学は社会病理学という言う言葉をきっかけにスタートしている。社会を一人の人間に見立てて、社会がどのような病気に侵されているかを調べ、その病気の発生原因を見極め、診断を確定し、治療に必要な基礎的な情報を収集することを意識した言葉であると考えている。このように考えると、奥田さんの講義は、社会の問題として、特に経済的な貧困によって、どのような問題が引き起こされれ、その問題に奥田さんのNPOがこの問題の解決に向けたお話が中心であったが、ベンチャー起業論にとっても最も重要な講義ということになる。

 

優秀なスタッフに引き継がれ

 毎年、奥田さんのお話は、目の前の困っている人をどう支援するかについて、一切の言い訳もなしで、仕事を拡大しておられる。奥田さんには2013年から講義をお願いしているが、毎年、お話がより具体的で、深くなり、事業範囲の拡大していることに驚く。

 新規の取り組みが増えてることを考えると、奥田さんの対応能力にも限界があることを考慮すると、きっと、優秀なスタッフに引き継がれ、その人が完璧に仕事をこなされているのだろうと思う。そういう意味で、奥田さんは、最高の経営者であると思う。社員を信用し、任せられるのが優秀な経営者の条件だと思うからだ。

 

現実と憲法のギャップを埋める

 日本は、憲法25条で「すべての国民に対し健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保証している」が現実には、多くの深刻な生活上の課題を抱えている人が多い。奥田さんは現実と憲法が保証しているものとのギャップを埋めることをライフワークとして行われているのではないかと考えている。このギャップを生み出しているものと一つに、申請主義があると言われ、本人が困っているとか「助けて」と言わない限り、救済されない。日本の家族には特別の考え方があり、問題の解決を家族の責にするという空気がある。このことを象徴しているのが引きこもりで、日本全体で115万人で、そのうち15歳から39歳が54万人、40歳から64歳が61万と日本の人口の約1%で、100人に一人が引きこもりというとても身近なな問題である。これを家族の問題でなく、社会の問題であると考えれば、多くの人の身の回りにも一人か二人の人が引きこもっていても不思議ではない。自分に何ができるのか考え込んでしまう一日であった。


 

変更のお知らせ

 来週のベンチャー起業論は、5月21日で講師の方は来られません。その翌週の5月28日は、神奈川県知事の黒岩祐治さんの予定でしたが、コロナ対策で、何が起こるかわかなないので、10月22日の栗原志功さんと交代してもらいました。栗原さんは、幸せってなんだろうという単純な疑問を、独自のやり方で、単純に追求してこられました。目からウロコが、落ちること間違いなしです。

 

興味ある方は是非御覧ください。ベンチャー起業論 毎週金曜日10時40分から14時半(12:10−13時まで昼食時間)

 https://zoom.us/j/7176563939?pwd=UndtQUU4eGF3aUdjbHduTUtuZGVtZz09

 ミーティングID:7176563939

パスワード: 717656

 

 

また、今週末の5月22日はベンチャー起業論で成立する20あまりのプロジェクトの結束会です。2月27日のプロジェクトの発足会ではプロジェクトについて、ゼミ生を中心にリーダーや副リーダーが決まりましたが、今回の結束会はベンチャー起業論の講義がスタートし、受講生300名以上の中から、それぞれのチームに応募し、初顔合わせになります。新しいチームにより、12月18日に開催されるビジネスプランコンテストまでの様々なドラマの幕が降りるわけです。

 

 

2021年5月18日 阿比留正弘

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