2021年 10月1日講義
㈲クロフネブライダル
中村 典義氏
いつもお世話になっている皆様へ
人生で最も大きな事業、結婚
先週の講師は、中村典義さん、今週の講師の中村文昭さんのお兄さんでもあります。
中村さんは、高校を卒業してから、カメラマンなど色んな仕事を経験した後で、現在結婚コンサルタントをしておられます。中村さんは、すべての人にとって、結婚は、その人を幸せにも、不幸にもする人生で最も大きな事業であるにもかかわらず、そのパートナーの決定
過程は、その場、その時の衝動などの超短期的な事情で決定され、その結果、高い離婚率に
なっていると思われます。ちなみに、2019年の婚姻件数が59万9007件であるのに対し、
離婚件数が20万8496件と34.8%が離婚していることになります。これに対して、
中村さんが結婚式に関わったカップルの離婚率は数%と圧倒的に離婚する人が少ないのです。
中村さんは、人生最大の事業である結婚を、超短期的な理由で結婚することをなんとか阻止したいと「お願いです。学生の皆さん、結婚を決めるまでは、必ずコンドームを使ってください」と毎年、力説されます。「できちゃった」婚はかなりの比率で離婚するし、離婚した子持ちの女性はの再婚率はとても低く、特に女性が大きな負担を抱え、不幸になるのを見たくないと言われます。中村さんには、年頃のお嬢さんがおられるのですが、娘さんにもこのことを伝えたらしく、その時が一番緊張したと言われていました。
何のために結婚式をするの?
中村さんは普通の結婚コンサルタントと違って、どの結婚式場やレストランにも所属していません。完全に独立した立場なので、社員は奥様と社員一人という最小規模での企業で、結婚式をしようとするカップルの立場で、式場や関連産業の利用方法や価格交渉もしてくれるのです。結婚式場は売上を上げるために、衣装を3回、4回とか着替えるのですが、新郎新婦はできるだけお客さんと一緒の時間を共有したいということであれば、衣装は一回だけとかにして、無駄な出費を抑えることにも心を砕きます。
中村さんが大事にするのは「何のために結婚式をするの?」という問題意識と「どの時点から結婚式をみるの?」という視点です。特に大事にするのが、結婚式が個人と個人が結びつくのではなく、結婚した後は、嫁ぎ先との人間関係です。そのような人に心から祝福されて結婚するのであれば、結婚後に起こるかもしれない問題の多くは起こらない可能性が高くなるでしょう。コロナのお陰で、カップルが外で会うことが難しくなり、それぞれの実家を訪問する機会が増えたお陰で、コロナ期に結婚するカップルの中には幸せな結婚を実感する事が増えていると中村さんは言われていました。
中村さんは、ほとんどの仕事は口コミで入ってくるとのことです。だから営業の必要もまったくないとのこと会社の規模はとても小さいけれど、中村さんは趣味の釣りで30kg級のマグロを釣り上げたり、愛車でドライブすることなど、プライベートの生活もとても充実しているといわれており、私は成功者の「一つのモデル」を見たような気がしました。
今週のベンチャー起業論の講師は中村典義さんの弟で、あの有名な中村文昭さんです。2010年から講義をお願いしているので、12年目になります。最初に中村文昭さんの話を聞いて、話の面白さ、人生の教訓が凝縮されており、学生に聞かせたいと楽屋に直行して講師依頼をしたのを覚えています。その後、近くで講演されることがあると必ず、参加しており、これまでに50回近く聞いているような気がしますが、何故が気になる人は
10月8日10時40分から14:30まで(12:10-13:00の昼食中断を含む)ZOOMで
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を御覧ください。私がそれほど通い詰めた理由がわかると思います。
2021年10月4日 阿比留正弘