2022年7月1日講義
(株)ジャンヌマリー 代表取締役
大倉 紀子 氏
いつもお世話になっている皆様へ
7月1日の講師は大倉紀子さんでした。本来既に、この感想メールを送っていなければならないところですが、実は私はこの日に、福岡大学病院に入院して、講義を全て聞いておりませんので、退院後、記録動画を見て、感想を書きたいと思います。。
第3回公益資本主義公開フォーラムの案内
本日は、来週末に迫りました、第3回公益資本主義公開フォーラムの案内をさせていただきたいと思います。公益資本主義フォーラムは今年で3回目となります。公益資本主義は世界に教育を受けた中間層を増やすことを目的に設立されました。日本国憲法には以下の規程があります。
〈日本国憲法 第 26 条〉 1 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとし く教育を受ける権利を有する。 2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教 育を受けさせる義務を負ふ。 義務教育は、これを無償とする。
憲法が対象としているのは、全ての人ではなく、小学生、中学生で特に無償化の対象になっているのは、国や、地方公共団体が運営する学校に限定されているのが、現状です。また、ここで教えられる教育の中身は国が一方的に決めたものとなっています。それが、今の時代に合っているのかと考えたときに、「?」と思わざるを得ないのは、年間、不登校児20万人、学級崩壊などの事実が物語っているのではないでしょうか?
本来教育は、それぞれの個人が精神的、経済的に自立し、幸せな人生を送るのをサポートするのが、役割ではないかと思っています。例えて言えば、ヒマラヤの山頂を目指す人をサポートするシェルパのような役割だと思います。それぞれの人が登りたい山を見つける手伝い、実際に山に登る際の手伝いなどです。登頂に成功した時注目されるのは本人であって、シェルパではありません。シェルパの視点で、教育を考えてみたいというのが、今回の公益資本主義フォーラムの特徴です。
今の教育には大きく以下の3つの問題点があると考えております。
① 他人発
学校での成績は他人との比較が中心です。他人と比較している限り、いつまでも、自分に自信が持てません。日本人が、自己肯定感が低いのは、他人との比較で苦しんでいるのではないでしょうか。自分は何が好きか、昨日の自分よりどれだけ、成長したかを問題にする自分発の教育を目指します。
②学びと仕事の乖離
今の教育の中で、どんな仕事をしたいですか?と聞くと、小学生、中学生、高校生、大学生まで、よくわかりませんと答えます。学校現場で仕事は、現実的なものでも、具体的な存在でもないようです。対照的に社会に出てからの意見として、もっと勉強しておけばよかったという言葉を聞きます。仕事からスタートする学びの場があってもいいのではないかと思います。
② 現場軽視
良い高校に入って、良い大学を出て、良い会社に就職して良い仕事に就くことが教育の目的でしょうか?ここでいう良い仕事はなんでしょうか?ホワイトカラー、ブルーカラーと、着ている服の襟の色で仕事を分ける人が多いのですが、私は仕事で主に使う身体の部分で、口でする仕事、手足を使った仕事で分けたいです。政治家、弁護士、公務員、教師などの仕事は、主に口を使ってるのに対して、農業、漁業、土木、建築など、現場の仕事は主に手足を使って仕事がなされます。人間国宝のような仕事、巧の技とかは機械では取り替えることができないようなかけがえのないような仕事と、人間の手から生まれます。このような日本から消えては困るような仕事も多く、消えようとしていると言われます。私はこのフォーラムを通して、このような職業に対するこのような思い込みを変え、現場の仕事に誇りと自信が持てるような教育にしたいとおもっています。
このような教育の具体的な実践例に興味がある人は是非以下のフォーラムにご参加ください。
「第3回公益資本主義公開フォーラム」
日時:2022年07月16日(土)
時間:13:00~18:00(開演12:30)
場所:福岡大学8号館3階831教室、YouTubeライブ
申込フォーム:https://forms.gle/LixC7M4t9v3KTBJo7
来週7月15日の講師は(株)さわかみホールディングス代表取締役 澤上篤人さんです。
7月15日10時40分から14時半(12:10分から13時までの昼食時間を除く)
教室はAB01
ZOOMで参加する人は
ID:7176563939
Pass: 717656
2022年7月8日 阿比留正弘