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2022年05月27日講義

神奈川県知事

黒岩 祐治 氏

いつもお世話になっている皆様へ

納得できるまでアクションを起こし続ける

   5月27日の講師は 神奈川県知事の黒岩祐治さんでした。黒岩さんは、2005年から来てくださっており、今年で、17年目になります。1980年から2009年までフジテレビのキャスターとして勤められ、2011年から現職の神奈川県知事として、活躍されています。

 講義では、2年生の浦伊三翔 (うらいさと)君が素晴らしい講師紹介をしてくれました。浦君のプレゼンで紹介されたように黒岩さんの幼少期は「好き嫌いがはっきりした性格で、納得できないことがあるとどうすれば納得できるようになるのかアクションを起こし続ける」人だったそうです。この性格は、キャスターとして、政治家として、一貫しており、救急車の中に医療がないという矛盾を解決する救命救急士法の成立に導くなど、「いのち」にこだわった取り組みを行われています。

 黒岩さんが在職されていた1980年から2009年までフジテレビは、視聴率ではトップだったと言われたので、ネットでこの点を確認しました。それが以下のページになりますので、みなさんも確認してください。

https://news.yahoo.co.jp/byline/tvnosukima/20160320-00054297

https://toukeidata.com/bunka/tv_sityoritu.html

 

これを見ると驚くことに、黒岩さんが言われた通りになっています。特に黒岩さんが辞められた後、特に2011年からのフジテレビの落ち込みは大きいです。黒岩さんは、講義の中で、黒岩さんがおられたこととフジテレビの黄金時代との因果関係については、何も言っておられませんでしたが、私は、黒岩さんが、自分で取材し、自分で報道するという姿勢で、報道を支えてこられたことと大いに関係があると思っています。「いのち」という全ての人にとって最も大切なものが、救急車の中で大切にされていないという事実を知り、幼少期からの性分である「納得できない」ことに対して納得できるまで、アクションを起し続けてこられました。このような報道姿勢が多くの国民の心をとらえ、結果的に視聴率を上げていたと思います。

 

健康か病気かの二次元論では

問題の本質が見えなくなる

 黒岩さんの「いのち」に関わる姿勢は神奈川県知事になっても変わっていません。多くの人は、健康か病気かの二元論で、病気ついて議論しますが、黒岩さんは、二元論では問題の本質が見えなくなると言い続けておられます。私も健康か病気かと問われれば、病気でもなく、かといって健康ではないと思っています。このような状況を黒岩さんは「未病」と言われ、グラデーションで表現されています。病気は、健康から病気へとゆっくり進行していくもので、悪くなってからではなく、何らかの異常を見つけたときに早めに対処すると大事に至らないこともあるのではないでしょうか?

 

 

世界で浸透する単語 ME-BYO(未病)

しかし、現実の役所の組織は、縦割りであり、健康な時と病気の時では役所の担当に相互の連携などありません。黒岩さんはそのような役所の体質を変えて、健康な状態から病気の状態まで、連続的に対応できる仕組みを作るために精力的に活動しておられます。役所の蛸壺を串刺しにして、相互の連携をとるような仕組みが出来ると、どれだけの人が、健康な人はより健康になり、病気の人もより軽度になり、医療費の削減と市民の生活の質(QOLーQuality of Life)が向上するかと思います。また、医療費の削減だけでなく、健康産業から多くのベンチャーが生まれ国民の所得の向上に貢献することは明らかだと思います。日本の縦割り行政を打破するには、黒船の到来が一番で、黒岩さんは国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)、国連開発計画(UNDP)、シンガポール政府、マサチューセッツ州、メリーランド州、フィンランド・オウル市、ドイツ・バーデンビュルテンブルグ州、イギリス・セルアンドジーンセラピー・カタパルト、スタンフォード大学医学部、中国遼寧省、インド・アユシュ省とのMOUやMOCを締結され、未病はME-BYOとして、SAMURAI, TEMPURAなどと同様、英語としてそのまま通用するだけの存在感を発揮しようとしています。

 

次回の講義は、日本環境設計の岩元美智彦会長です。服から服への無限のリサイクル。ペットボトルからペットボトルへの完全リサイクル。

不可能を可能にする技術に興味がある人は、

6月3日10時40分から14時半(12:10分から13時までの昼食時間を除く)

教室はAB01

ZOOMで参加する人は

ID:7176563939

Pass: 717656

2022年5月31日 阿比留正弘

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