2021年 6月4日講義
㈱インターナショナルエアアカデミー 代表取締役会長
永江 静加氏
いつもお世話になっている皆様へ
このメールは、4月16日に今年度のベンチャー起業論が始まってから、毎週その感想と感じたことをOBOG、ベンチャー起業論の関連講義の講師の方々、メンターの方々、私と名刺交換をした方、NPO法人の方々などに送っております。毎週長いメールが来て迷惑であると感じておられる方がおられましたら、配信をストップしますのでお知らせください。また、届いていないが読みたいという人もお知られいただければ、BCCに追加します。
「変人は褒め言葉」
今回は、37年前に起業し、現在福岡商工会議所副会頭を努めておらるインターナショナルエアアカデミーの代表取締役会長の永江静加さんが講師だった。実は、永江さんは、ベンチャー起業論がスタートした頃には、講師をお願いしていたので、昨年から20年ぶりの登場となる。先週の講義は、「変人の代表」である栗原さんだったが、実は、20年前には永江さんと、現在ピエトロの社長になっておられる高橋泰行氏とは定期的に「変人会」という名前で、食事会をしていた。場所は、市内のレストランや永江さんの自宅でも変人会を行ってきた。永江さんにとって変人と呼ばれることは褒め言葉であるとよくいわれた。
「普通である」こととの決別
しかし、多くの学生にとって変人と思われることは、耐え難いことと思っているようだ。先週のメールでも書いたが、学生は普通でありたがる。自分のらしさを周囲にアピールしようとはしないのである。これは、学生の自信のなさを表しているようでとても大きな問題だと感じている。自分の可能性も認め、他人からの評価ではなく自分の評価に目覚めさせるにはどうすればいいのかこれが私の課題である。ベンチャー起業論でプロジェクト活動がうまくいくようになると学生は「プレゼンで差別化」するにはどうすればいいかについて悩みだす。「普通である」こととの決別を意識し始める。普通は人の心を打たない。普通ではこれからの厳しい時代を生き残れない。普通では、就職活動も生き残れない事に気づいていく。このような学生の変化を身近に目撃することができるのはとても幸せな仕事であると感謝をしている。
「大変」と書いて、大きく変わるチャンス!
永江さんに講義が始まる前に、「コロナで航空業界も大きく影響を受けて、大変でしょう」と言ったら、大変というのは「大きく変わるチャンス」だと、とても前向きの言葉を頂いた。どのように考えても状況は変わらないなら、楽しいこと、ワクワクすることを考えたほうがいいですよと笑顔を絶やさない。このような生き方、生活態度が成功している経営者に共通しているような気がする。永江さんの言葉で「ポジティブなことを言い続けるとそれは実現する。なぜなら口偏にプラスと書くと叶うという漢字になるでしょ」ということを言われたが納得してしまった。
「公益資本主義フォーラム」
7月17日の公益資本主義フォーラムの申込みが始まったが、さすが、講師陣の魅力のためかとても順調に申込者が集まっている。このメールの読者にも是非参加して、公益資本主義の魅力を堪能して欲しい。私にとっては、公益資本主義の考え方は私の講義の運営方法と全く同じだと感じている。普通の講義は教授がすべてを支配しており、学生は教授の個性がそのまま講義の魅力に直結しているが、私の講義は400人の大所帯であるにも関わらず、学生全員参加であり、学生一人ひとりが自分の個性を発揮できるような仕組みをできるだけ取り入れようとしている。そのため、たとえ私の個性が魅力的でなくても、多くの魅力的な学生の創造力で魅力的な講義にもなりうる。
是非、公益資本主義=全員参加の経営が、通常の経営よりも生産性も高く、社員も幸せになることを実感するフォーラムに参加・体験して欲しい。
2021年6月9日 阿比留正弘