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いつもお世話になっている皆様へ

企業対決が

8月28日に終わりました
 

オフラインとオンラインのハイブリッド方式

 ベンチャー起業論・Breakthroughの前期最終イベントである「企業対決」が先週の土曜日に終わりました。今年のイベントも観客を呼ばない形で開催しましたが、昨年と違って、出場チームと運営スタッフは1000人を収容する831教室に集まり、ハイブリッド方式(オフラインの福岡大学832教室とオンラインのZOOM)を活用したカタチで行いました。完全オンラインよりも、音声、映像の質が落ちる可能性があるので、そのような問題を如何に回避するかを運営メンバーは真剣に考え、何回もリハーサルを繰り返し、実施しました。その結果、一部に音声トラブルが報告されたものの、多くの特別審査員やメンターの方々、そして企業の方々からもレベルが上がった、学生の運営が素晴らしかったたとお褒めの言葉をいただくことが出来ました。

 

自分で頑張ることを決めた学生たち

  よく今の学生は、「ダメだ」という話をする人がおられますが、私の目の前にいる学生は、「キチンとした」ことが出来ない私と違って、とてもしっかりしています。このコンテストで優勝したとしても、賞金もないし、良い成績が保証されているわけでもないのに、なぜみんな頑張るのでしょうか?良い成績が保証されているわけでもないというのは、正式にこの講義を単位として登録していない学生や、そもそも福岡大学以外の学生も同様に頑張っているからです。

 たまたま今、「学校ってなんだ!「従順な子をつくる教育はおわりにしよう」という工藤勇一さんと鴻上尚史さんの対談の本を読んでいて、P.102に「今の教育は、大人が何でも与える側にいて、・・・子供が自分で考えたり、自分で決めたりする能力が育たなない」という文章に出会ったところです。

 

与えているのは舞台だけ

 この点から、私のこれまでの取り組みを見ると、私は何でも与えているわけではありません。何を与えているのかというと舞台だけかもしれません。舞台には、今回の対決の会場831教室、オンラインになったので、ZOOMのアカウント23チーム分それに、20社以上のインターンシップ先企業の協力体制があるのでしょうか?実はこれ以外に20名近い地元企業の経営者のメンター、20名以上の特別審査員などの「大人」がいますが、この大人は私がお願いした人以外に、現役学生だけでなくOB学生がプロジェクト活動を通して出会った人たちです。私が、大学の仕組みの中で、準備した舞台の中で、学生たちが、どのように動き、どのような問題が想定されるかを自分たちで考えています。学生たちは、それぞれのプロジェクトに専門的な立場からアドバイスをしてくださるメンターや特別審査員を探し、学生代表の森田くんが一人ひとりに依頼状を書き、お礼状まで書いています。

20数年間で出来た伝統

イベントでは、舞台のどこにどのタイミングで現れるかについては、副代表の中原くんがみんなと議論を戦わせながら、責任をもって、決めています。対決の目的については、副代表の菊池くんが、わかりやすくパワーポイントを使って説明してくれました。また、コンテストにおける評価方式については、評価を担当する評価課のリーダーが説明してくれます。このように学生たちがどういうふうに行動するかは現執行部から次期執行部へと引き継ぎを繰り返し、20数年間で伝統が出来たように思います。

その結果、最近では毎年、レベルアップしていると言う評価がもらえるようになりました。レベルアップしたとか私が言うより、論より証拠で、当日のYouTube動画を見てもらいたいです。

企業対決当日のYouTubeURLはコチラから!▶︎▶︎▶︎

現在上の動画は編集前で無駄な映像も多く含まれていますが、近いうちに編集後のものと置き換わると思われます。

 

 

教授が頑張れば頑張るほど、学生は

 今回、私は、学生のやる気スイッチが入ったことになぜだろうと問題提起をしているのですが、自分自身でも納得する答えを見出すに至っていません。直感的に感じているのは、「教授が頑張れば頑張るほど、学生はなにもしない」という経験的な法則のような感覚があります。この法則が、「企業の社長が頑張れば頑張るほど、社員はサボる」ことになるのかまだまだわからないことばかりです。あまり急いで結論を出さずに、このミステリーを楽しみたいと思っております。

私はこう思うという考えがある人がおられたら、是非教えて下さい。

 

 最後に、今回の対決で実に多くの人にお世話になりました。お礼の言葉を一人ひとりにお伝えしなければならないところですが、全くそれが出来ていません。この場をお借りしてお礼の言いたいと思います。

 

2021年9月2日 阿比留正弘

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