2021年 7月9日講義
ココシスグループ 代表取締役会長
岡部 隆司氏
いつもお世話になっている皆様へ
周囲を幸せにしてくれる 幸せそうな人
今回の講師の岡部さんは、いつも笑顔でニコニコしていて、見るからに幸せそうで、周囲を実際に幸せにしてくれる人です。私が、初めて岡部さんに出会ったのは、2016年にココシスグループで開かかれたビジネスプランコンテストに参加した時です。初めて会って、多分5分もしないうちに直感的にこの人は、只者ではない福岡大学の学生にも岡部さんの話を聞かせてたいと2017年の情報社会と経済という木下先生が担当されている講義で話してもらうことにしました。その講義がとても良かったので、私は情報社会と経済という科目は90分の枠内で、お話をしてもらうのはもったいないと思い、2018年からはベンチャ起業論で180分の枠で話してもらうことにしました。なぜ、岡部さんの話を聞いて、ベンチャー起業論で話してもらいたいと思ったのかというと、岡部さんの基本的な発想が、ベンチャー起業論の発想にかなり近いと思ったからです。
自立型のティール組織・ホラクラシー組織
最近、ティール組織とかホラクラシー組織とか自立型の組織として、注目されていますが、ベンチャー起業論も岡部さんのアプローチもそのような組織が問題になる前から実施していました。ベンチャー起業論は1998年からココシスは1995年の創業だそうです。ベンチャー起業論では、2年目から初代の学生代表石河貴志君が学生主体の運営の仕組みをつくってくれました。余談ですが、石河くんの名前を書いた途端、急に声を聞きたくなり、電話したところ、石河くんと岡部さんの接点もあることがわかりました。石河くんは、卒業後、エバーライフに就職したしたのですが、そのとき、岡部さんもエバーライフにおられ石河くんの一年目と重なったそうです。石河くんも私が、岡部さんに反応したことを「よく理解できます」と言っていました。
運営と仕組みづくりは現場の学生がつくる
ベンチャー起業論の講義のやり方に関して、最初に校歌を歌うことや、講義を何回か休むとファイヤーとなり、やる気を見せるとファイヤー解除される仕組みなど、ほとんどの運営の仕組みをその後の学生代表と執行部が作ってきました。つまり、ベンチャー起業論の実質的なルール作りには私は、ほとんど関わっていないことになります。私がやったことはベンチャー起業論と言う学生主体の枠組みを作ったことと、企業研究の際に守破離というアプローチで色んな人に相談する仕組みを作ったことです。
岡部さんの「すごいですね・なるほど・おもしろい・ほー」
岡部さんの会社でも、経営陣はマニフェストを掲げた社員の中から全スタフの選挙によって選ばれることや、売上ノルマやマニュアルもないなど、普通の企業組織とは大きく異なっています。また、毎朝、「感謝の朝礼」をかなりの時間をかけて行い、身近な人に感謝の一言を伝えることをしています。また、年に4回各自事業部が業績発表を行いますが、その四半期発表会に何回か参加したことがあります。これに参加して驚いたことが3つあります。一つは、まるで運動会か学園祭のようなお祭りモードだったこと、第2に始まりから終わりまでが、とても時間がかかること、6時間以上ではないかと思ったほどで最後まで参加できなかったので、実際どれくらいの時間がかかるかは、よくわかりません。一番驚いたのは、この発表を聞いている岡部さんの幸せそうな笑顔でした。更に驚いたは、岡部さんが発する言葉で、岡部さんはす・な・おな人だと思った。岡部さんが言う言葉は、「すごいですね」「なるほど」「おもしろい」か「ほー」などの感嘆表現だけ。岡部さんはいつも講義で経営は簡単だといわれましたが、発する言葉のほとんどがこれですむのであれば、なるほど、簡単だと納得しました。
前記の講義は今週の金曜日で最後になります。今度の講師は澤上投信の創業者である澤上篤人さんです。前に、私は投資信託が大嫌いで、証券会社を辞めたことを書きましたが、その大嫌いな投信を澤上さんが独立系、直販型、長期投資という視点を持ち込み変革した人です。興味がある人は、
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7月の公開フォーラムの案内
いよいよ、、7月17日に開催される公益資本主義フォーラムが来週の土曜日になりました。是非、参加してほしいです。
できるだけ多くの人に拡散して、若者から日本を変えたいと思っています。
2021年7月13日 阿比留正弘